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デートのとき、待つのは男、待たせるのは女と、相場は決まっています。 それでは、女が待たせたときに平気なのかどうかなのかと言えば、平気なのでしょう。 遅れてきて、「ごめんなさい」とは言いますが、次の瞬間にはそのことを忘れています。 女性の時間の観念と男性のそれは、どこか根本的なところが違っているのではないでしょうか。
女性は男を困らせようとしてそうしているのではなく、来ないかもしれないと男がどきどきするのを想像して楽しんでいるのでもなく、男が待つのは当然と高飛車になっているわけでもありません。 男が遅れないのは計画を立てるからです。 約束の時間が午前10時だとしたら、何時に起きたらいいのか、何時に家を出たらいいのか、そこのところを厳密に計画します。ところが女性はかなりアバウトです。 「計画なんて立てなくても、間に合えばいいのよ」と言いつつ、約束の時間に遅れるのが女性です。 予定していた起きる時間を15分寝過ごしたら、男性はその15分をどこかで取り戻そうとして、朝食を抜くなどします。女性はそうではなく、約束の時間を15分先延ばしにして、15分のロスを帳消しにしようと考えているのです。 待ち合わせの相手の男性が認めたわけではないのですが、女性自身の気持ちの中では問題が解決しているのです。しかも、目的地に向かう途中で、相手に遅れると電話やメールをします。それは約束の時間を変更したのと同じ意味を持つのです。 彼に連絡して、遅れると断ったのだから、わたしは何も悪いことをしていない。また、断ったのだから彼も15分の遅れを納得するだろうというのが、彼女の身勝手な理屈です。 だからこそ、彼女は平気でいられるのです。
現場に到着してからも、彼女の独自の理論が展開されます。 遅れてしまったのだから、今さらそれを言ってもしようがない。そんなことをネチネチ言うのは男らしくない。起きたことはしかたないのだ。いかにも女性らしい考え方です。 女性はあるがままを受け入れます。そんな風に言うとかっこいいのですが、別の言い方をするとルーズということになります。 柔軟性があるというか融通が利くというか、とにかく、女性は起きてしまったことをガタガタ言っても、と居直るのです。つまり、それだけ女性は図太くできているのです。 男はそういうことができないため、女性を理解することができないのです。
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