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肉食を多食しますと、眼瞳(がんせい)が上を向いて、瞳が眼の中央部にいなくなるので、一見して、この人は肉食を多食した人だと分かるという説を唱えた人がいます。 瞳が中央になく、上方に傾いて、顔が真正面を向いていても、瞳の下方の白眼が見える眼相を「下目三白眼」と観相家は名づけています。 三白とは、眼の左右および下部の三方向が白く見えるという意味です。
こういう人は、人間は性格が異常であって偏執的であり、行動が時として凶暴になるといわれています。 もともと「下目三白眼」は、うつむいてコソコソと悪いことをやっているときに「誰か自分のすることを見てやしないか」と思って黒目だけを上に向けて盗み見るような行動が習慣化していますと黒目が上のほうに常に固着していて下と黒目の両側の三方が白目になってくるのです。
ちょうど、ライオンが捕まえた獲物の肉に食らいついているときに、そのエサを他の動物から取られないように上目遣いで注意深く見回している姿に似ているため、性格的にもある種の冷たさと残忍さを秘めており、人の心を踏みにじるようなタイプになります。 プライドも高く人を見下したような態度で物や権力への執着心が強くなりますが、実力がないと単に利己的で冷酷な孤独な人物となります。 反面、精神気力が強くなにごとも獣を追うがごとく執念で、優れた手腕を発揮する人もいます。
人間が肉食をしますと、その歯の形が肉食動物のように尖ってくるのです。 人間の門歯は、だいたい草食動物の門歯と同じであり、野菜を噛み切るためのものでありますから、菜刀のような形をしているのですが、肉食を多くしていると、犬歯のとなりの門歯や臼歯が、犬歯のように尖ってくるのです。これなども「類をもって集まる」ということからも説明できます。 性格にしても草食動物に戦闘的なところは少なく、柔順にして勤勉、よく忍耐の徳を保って働くのです。その容貌も面長で穏やかな表情をしています。 一方、肉食になると、虎やライオンのような丸顔に似てきて、肉食獣のように営々と働くことによって食物を得ようとせず、平常は怠けていて、食物となる対象が近づくと、暴力を振るって相手を屈服させて目的を達するのです。 最近の犯罪の傾向を見ていても、凶悪犯罪が増えているように思われますが、これなども肉食の影響が出ているのではないかと危惧されます。
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