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お肉が大好きで、週に2〜3回は肉屋へ行く人がいますが、美と健康のためには、「身の丈に合った食事」をすることが大事です。 大体、人間が肉食を主にしますと、その歯の形が肉食動物のように尖ってくるのです。 人間の門歯は、だいたい草食動物の門歯と同じであって、野菜を噛み切るためのものですが、肉食を多くしていると、犬歯のとなりの門歯や臼歯が、犬歯のように尖ってきます。 これなども「類をもって集まる」ということから説明できますが、食生活としてはバランスの崩れた食べ方です。
人間の食生活で大切なことは、やはり自分の育った地域の食物をバランスよく食べることです。それとともに、「身の丈に合うように、自分の力で採取できるものを基本的に食べる」ということが大切です。 自然界の動物を見れば分かるように、基本的に自分の力で獲ってきたものだけを食べて生きており、自分が獲れないものは食べていません。 それが自然な姿だとしますと、私たち人間の腕力では、何が獲れるでしょうか。
素手で牛を捕まえられますか。 おそらく鳥を捕まえるがやっとでしょう。 ですから、お肉であれば、人間より大きな牛肉や豚肉よりも、鶏肉が身の丈に合った食べ物だといえましょう。 お魚も、まぐろなどの大魚より、自分の手で捕まえられるサイズのものがいいでしょう。 あとは自分で収穫できる野菜や果物、海藻、米、豆類といったものを中心に食べるのが、自然界の理にかなっています。 自然の摂理に反した、分不相応な食事は、体に大変な負担をかけ、確実に老化を早めます。
また、肉と野菜の比率については、人間の歯の構成を考えれば、どういう食事バランスをすればよいのかが自然と分かります。 人間の歯は、全部で32本あり、その内訳は、臼歯(きゅうし)(食物をすりつぶす歯)が20本、犬歯(肉をかみ砕く歯)は4本、門歯(野菜を噛む歯)が8本です。 この歯の本数に応じた割合で、肉や野菜の量を摂るのが理想ということです。 そうなると、食事全体の8割程度を穀物や野菜類にして、魚、肉、卵などのたんぱく質は2割程度にするのが理想的といえるでしょう。
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