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現在の社会制度あるいは社会の仕組み、組織というものは、男が作り上げ来たものですが、これは男と女の生物学的な性差に関係しています。 そもそも現代のような文化や政治、社会が成立した背景には、ひとえにオスが、出産や育児に直接か携わらなかったことに関係があるようです。
基本的に生物としてのオスは、性交してメスに種付けして子孫を残せば、用済みであり、そこから先は、メスが妊娠、出産、育児という大役を担っていくことになります。 次代の生命を守り、育むという大きな任務を背負うメスと比べ、オスというのは気楽な存在で極楽トンボみたいなものだったのです。 太古の時代の人間も同じで、男は外で狩をして食糧を確保して、女や子供を外敵から守るという大きな役割はありましたが、やはり妊娠、出産、育児は女の役割であり、女は常に子育てのために時間を取られていたのです。 一方、男は、狩が終われば時間に余裕があるから、自然といろいろな方面に興味がいくようになり、ある人は狩猟技術を向上させる道具を開発したり、ある人は雨露をしのぐ住居を構えたり、またある人は、祭りを主宰したり、絵を描いたりするなどして、文化が芽生えていったのです。 狩猟を効率的に行うためには、共同体社会の形成が必要になり、そしてリーダーが生まれ、政治が行われるようになり、そして部族同士の衝突も起こるようになったのです。
ですから、男はオスとしての一面を持ちながら、共同体社会での地位や立場も重視するようになったため、男は、現在に至るまで、面子にこだわる遺伝子が色濃く残っているのです。 一方、女性は社会的な制度や仕組みとは関係なく、神代の昔から綿々と続いてきている命を後世に残していくことが大切な任務となり、妊娠、出産、育児を遂行していくことを優先させ、これが現在も続いているのです。 ですから、男と女の違いは、男はオスでありながら、社会の中で男としての体面を作る生き方をするようになり、女は、生命を次代につないでいくというメスの本性のまま忠実に生きようとするところから生じているのです。 男が結婚の意思を固めるのは、子孫を残すためというよりも、社会的体面を保ち社会的な信用を得るという意味合いが強いのも、そういうところからきています。 女は、基本的に「いい遺伝子を残す」という本能から結婚を決意するため、見合い結婚では納得せず、たとえ見合い結婚でも、出会いは単なるきっかけであって、最後は、自分が相手を選択した恋愛結婚であると思いたいのです。 「いい遺伝子を残す」という本能は、たんなる男女の結合では、納得できないのです。 |
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