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私たちが普段、何気なく使っている言葉の挨拶や謝り方など、発音の語感によって相手の感情は大きく左右されています。 つまり、人を心地良くさせるのも、イラつかせるのも、言葉の使い方次第です。 日本語において「語感」を使う場合、まずは音読み、訓読みの二つに分けられます。 母音がしっかりと使われる「やまと言葉」由来の訓読みを発するときは、情の回路が刺激されます。 一方、息をこする子音を多く使う「漢語」由来の音読みは、理性の回路を刺激します。
たとえば、会食や仕事でご一緒した人に、お別れの挨拶をする場合、「今日は、ご一緒できて嬉しかったです」と、「やまと言葉」を使うと、優しいイメージになります。 しかし、「ご一緒できて光栄でした。感謝しています。失礼します」と漢字由来の言葉で言うと、敬意は伝わるけれど、距離ができる感じがします。 「やまと言葉」は、とても柔らかく優しいイメージを与えるものですが、その反面、見た目も声も優しい女性が多く使いすぎると、ベタベタな印象になるので注意も必要です。 一方、男性中心のプロジェクトを率いる女性上司なら、「がんばろうね」より「期待してるよ」といったほうが、断然、凛々しくてカッコいいでしょう。 つまり、激励するときや甘えてほしくないときは「漢語」で、仕事が終わったときなど、ねぎらうときは「やまと言葉」で、という使い分けがベストです。 ちなみに、「お疲れさま」「おはよう」などの挨拶は、基本的に「やまと言葉」です。これらは、場の一体感をつくり出す大事な呪文ですので、夫婦や親子でも、しっかり言い合いましょう。
とっさの会話では、いちいち語感を意識して話すのは無理です。そこで、「口から出る言葉を、上質な大人の女のそれに自然に変えてしまう」コツをお教えしましょう。 男は「娘」と「母」に弱いのです。32歳までは、上司にも娘のような口を利いてもいいし、それが功を奏することもありますが、32歳を過ぎたら、一気に母のような口を利くほうが、圧倒的に効果的です。 たとえば、部長が何か理不尽なことを言ったときに、「え〜、ひどい! どうして、そんなこと言うんですか?」と返してよいのは、娘役だけです。 このとき、上質な大人の女であれば、部長の母になったつもりで、「どうしたんですか? そんなこと言うなんて、何があったんですか? 部長」と言ってください。 実際、エグゼクティブになっている女性は、一様に「母」になっています。 「おっかさん」と言われるような人こそ、女性でトップに上り詰めているのです。
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