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男は男性ホルモンが分泌され、つねに男性的な骨格や筋肉を保とうと、体の細胞が努力していますが、精神もまた男性的であろうと努力しています。男がより男性的でいられるのは、この心と体の相乗効果のおかげといっていいでしょう。
男は体の細胞も、精神も、無理をして男性になろうと必死に頑張って生きており、反対にいえば、男らしく生きようと努力していないと、女性的になっていくことを意味しています。 母親が息子に「男なんだからめそめそしないの」とか「男らしく、しゃきっとしなさい」といっているのをよく耳にしますが、実際に男の子はこのように育てられ、知らず知らずのうちにやせ我慢をするようになっていきます。 しかし、このやせ我慢がは強い男性の精神を築く上で重要なことだったのです。やせ我慢は男性ホルモンの分泌を実際に増量させる効果があるからです。 男性の一般的傾向として、攻撃的、闘争的、行動的、肉欲的などありますが、この傾向を身につけ、保っていくのは本当に楽なことではありません。
発生学的にいえば、人間はもともと受精した一つの細胞から分裂を繰り返し、現在の人間のように形作られていきます。その際に男性と女性に分かれていくようですが、男性はもともと女性であった体がホルモンの影響で必死に男性になろうとしてできあがったものだそうです。つまり、この努力が行われないと、染色体が男性であっても女性の体のままになってしまうということです。 こういう事実から考えて、女性は人間の標準型であって男性は特殊型といえます。男性は女性のことを「不可解な生き物」とよくいいますが、事実は逆で、特殊で不可解なのは男性のほうであります。
この「不可解な生き物」である男は、女性から見れば異常の領域に入るほど変体人間に映っていることでしょう。 ケンカ早いのは一つ間違えば前科者だし、好きでもない女性と肉体関係を結ぶことができるし、だらしないのは子供の頃からだし、男らしい行動といわれるものは、ほとんど異常の領域に限りなく近いです。 男のこれらの行動は、女性が理解できる範囲を完全に超えてしまっています。もし、これらの本性を女性の前で洗いざらい出してしまえば、あまりのアブノーマルさに女性は恐怖心に襲われることでしょう。 ところが男性にとって、このアブノーマルさは自分でわかっていても抑えられるものではなく、とくに性衝動を抑えることは困難この上ありません。だから思春期には女性よりナイーブになることが多く、自分の性欲に罪悪感すら覚え、必死に隠そうとします。そして男性はそれらの本性を隠しつつ、女性に嫌われまいとして努力をするのです。 いずれにしても、男性がこれらの野蛮な特性を受け継がなければならなかったのは、優秀な種を築き上げるためだったのです。 |
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