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テストステロンは浮気の虫で、「人の女を横取りしたい」とか「若い女性と寝てみたい」といった本能をむき出しにさせてしまう力があります。ですから、家庭を大事にしたいという女性にとっては、テストステロンは「けしからん」男性ホルモンなのです。
ところが、世の奥さんたちは、ご主人に無理な要求を突きつけていることに気付いていません。それは「出世して」「浮気しないで」の二つです。出世するためには数多くのライバルから抜きんでて、つねに闘っていなければなりません。それこそ闘争心なくして出世などできるわけがありません。 そうなればテストステロンは多量に分泌されるので、浮気の虫も必ず騒ぎだすのです。多量に分泌されたテストステロンによって芽生えた浮気心は、理性で抑えられるほどなまやさしいものではありません。少なくとも遺伝子は、出世する男性に浮気をさせてやろうと必死になって画策しているからです。 したがって遺伝子の掟にしたがえば、「出世すること」と「浮気しないこと」は両立しない正反対の事柄なのです。このことを理解していれば、もう少し夫婦というものは分かり合えるかもしれませんが、結婚当初から理解できる女性はまずいないでしょう。 出世する男性に浮気をするなといったところで、まず無理に決まっています。遺伝子のささやきに刃向かうことになるからです。でも、中には「ウチの亭主は大丈夫よ。ここに書かれている内容は当てはまらないから」と現実から目をそらす女性もいます。 現実は遺伝子の思惑通りになっているからこそ、人間はここまで進化しているのです。「浮気をしない」ということは家庭を大切にする上で非常に重要なことですが、家庭を大切にするために守りに入った男性は、その代償として社会での競争力を失う可能性が非常に高いはずです。
ですから、基本的には「出世すること」と「浮気をしないこと」は、どちらか一方を選択するしかないのです。 でも、たとえご主人が浮気をしても家庭を守ることに、何も差し支えはないのです。 人間が他の哺乳類たちと大きく異なるところは、男性が築いた財産をひとりの女性と子供たちに、すべて与えるところにあります。これは動物の中ではきわめて珍しいことで、人間にしかない特徴です。裏を返せば、動物の中でもっともメスに操られているオスが人間の男性であるといえます。 たとえ男性が浮気をしても、家庭を守る女性にとっては稼いだお金をきちんと入れてくれるのであれば実害はありません。むしろ、他の哺乳類たちのメスから見れば、うらやましい限りに違いありません。
このような事実を本当に理解できる頭のいい女性は、浮気をとがめたり、出世のさまたげになるようなことはあえてせず、男性を自分の手のひらの上で泳がせて、たっぷりとその恩恵を受けることでしょう。 男性をがんじがらめに縛るか、手のひらの上で泳がせるか、どちらを選ぶかは本人の自由ですが、奥さんの心意気一つでご主人の将来の出世度に違いが出てくるでしょう。「浮気は許すから出世して」か、あるいは「浮気は絶対許さない」か、この記事を読んでいる女性ならどちらを選ぶでしょうか。俗に前者は「あげまん」、後者を「さげまん」といわれています。 |
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